多人数での開発環境構築(CVSサーバー構築)

■ CSVサーバーについて

UbuntuCVS サーバを導入し、Eclipseと連携するまでの手順を書いていきます。
多人数での開発時は、バージョン管理しなくてはいけないことがあると思います。管理方法は色々あると思いますが、ここではCVS サーバとクライアントを使います。CVSを使うことで以下のことが解決できます。

  • 複数の人間が同時に修正を行いたい
  • いつでも以前のバージョンを取り出したい
  • バージョンごとにログを蓄積したい

また、個人で開発している場合でも捗ることもあります。

  • Linux上にあるソースを、Windowsの開発環境使って編集したい。
  • いつでも以前のバージョンを取り出したい。

■ CSVサーバーの構築概要

管理したいファイルを置くサーバーにCVS サーバを導入。実際に開発するマシンにCVSクライアントを入れます。
基本EclipseなどのIDEツールには、CVSクライアントが付いているので、このへんもメリットだと思います。

■ CSVサーバーの構築手順

1. CSVとxinetdのインストールをします。
$sudo apt-get install cvs
$sudo apt-get install xinetd
※接続要求頻度が低い場合「xinetd経由で起動」したほうが、システムリソースを有効に活用することができるため、今回はxinetdもインストールします。

2. CVS用ディテクトリ作成(どこでもいいです)

$mkdir /home/cvs

3. CVSリポジトリ新規作成

$sudo cvs -d /home/cvs/cvsroot init

これで、cvsrootフォルダが作成されたと思います。

4. 次に、xinetd経由でCVSサーバーを起動するための設定をします。

$sudo vi /etc/xinetd.d/cvs
下記のように編集する。
service cvspserver
{
disable = no
port = 2401
socket_type = stream
protocol = tcp
wait = no
user = root
passenv = PATH
server = /usr/bin/cvs
env = HOME=/home/cvs
server_args = -f –allow-root=/home/cvs/cvsroot pserver
# bind ・ 127.0.0.1
}

5. 編集したあとに、xinetd再起動

$ sudo /etc/initd.d/xinetd restart

6. ログインユーザ作成

useradd ユーザ名
passwd ユーザ名

7. フォルダに権限付与

$ sudo chown -R ユーザ名.グループ名 /home/cvs/cvsroot

8. Eclipseから接続設定
1.「ウィンドウ」→「パースペクティブを開く」→「その他」を選択します。
2.「パースペクティブの選択」画面で「CVSレポジトリー・エクスプローラー」を選択し、「OK」ボタンを押します。
3.「CVSレポジトリー」上で右クリックし、「新規」→「レポジトリー・ロケーション」を選択します。

4.「CVSレポジトリーの追加」画面でレポジトリーへ接続する設定を行います。設定を行った後、「終了」ボタンを押しレポジトリーへ接続します。
5.「ホスト」にはCVSサーバ(Ubuntu)のIPアドレスを入力します。
6・「レポジトリー・パス」にはCVSサーバで作成されたレポジトリーを指定します。ここでは、「/home/cvs/cvsroot」と入力します。
7・「ユーザー」「パスワード」には6.で作成したユーザ名を入力します。
8・「接続型」では、CVSサーバに接続する方式を選択します。ここでは、「pserver」を選択します。

9.あとはEclipseで作成したプロジェクトやソースをimportなりupdateなりcommitなりすれば環境構築のできあがりです。
import方法などは、ここを参照Javaの道:Eclipse(12.CVSの利用)