Maven 試してみる① 環境構築編

ベストプラクティス


ソフトウェア開発の世界では、「ベストプラクティス」なんて言葉がある。具体的に言うと
ソースコードは常にビルド可能な状態にしろ
ソースコードとテストコードは別フォルダにしろ
・テストカバレッチを常に計測してテストが十分であることを確認しろ
といったことである。

趣味でプログラミングする時などでも、このような意識を持つときっと品質の良い開発ができると思う。現在「Eclipse」や「NetBeans」などのIDEの充実や、ビルドやパッケージングに「Ant」、テストに「JUnit」、カバレッチ測定に「Cobertura」などのツールが充実しており、意識しなくてもそれなりにベストプラクティスに沿った開発ができるようになっている。

Mavenのメリット


しかし、上記のような便利なツールがあっても、開発環境を全て構築のは大変です。どういうフォルダ構成にするか考えたり、ビルドスクリプトを書いたり、カバレッチ測定してレポートにするなど、結構面倒。プロジェクトの規模が大きれればなおさらです。これらを補佐してくれるのがMavenです。
IDEを起動しなくても、ビルドやテストができるのもメリットかな?

Mavenの機能


ソースコードコンパイル
・ドキュメント作成
・レポート作成
・ライブラリの管理
・パッケージング
・デプロイ
・決められたフォルダ構成の提供

これらのなどの機能などを持っている。
つまり簡単にいうと、構築は全てMavenに任せてしまおうということです。言葉より実感ってことで・・・実際使ってみましょう。

Mavenの環境構築


Plugin使って、Eclipceと連携してもいいのですが、最初は連携無しでいきたいと思います。なお、javaが入っていること前提です。

①以下のサイトに接続します。
http://maven.apache.org/

②左上のGetMavenのDownloadをクリック。

Maven 2.2.1のbinary zipを任意のフォルダにダウンロード
現在最新版は3.0.3だが、対応プラグインや安定性からMaven 2.2.1のほうが良いそうです。

環境変数設定(C:\Program Files\apache-maven-2.2.1にダウンロードした場合)
以下のように設定する。

変数名変数
M2_HOME C:\Program Files\apache-maven-2.2.1
M2%M2_HOME%\bin
PATH %M2%
PATHは他の変数値が設定されている場合があるので、%M2%の前に;をつけて編集しましょう。

⑤インストール確認
コマンドプロンプト(スタート+R+cmd)からmvn -versionコマンドを打ちこむ。以下のように表示されれば環境設定終了です。

実際動かすのは次の回で。