入社一年目に意識しておくべき7つのこと

 4月に入社した人は今は研修中でしょうか。早いところだと、既に実務をやっている方もいるでしょう。辛い就職活動を終え、一息つきたいところですが、実はこれから「第二の面接」が始まるので、気が抜けません。


 前置きはさえおき、入社一年目に意識しておくべきことは以下です。

  1. 第二の面接の準備
  2. アウトプット!アウトプット!
  3. 情報収集の効率化
  4. 思慮が浅いと思われると損をする
  5. 好奇心!好奇心!
  6. キーマンをさがせ
  7. 120%の仕事を得る

 第二の面接の準備
 入社したころは、あなたに興味を持っている人が色々な質問をしてきます。プライベートの話や、仕事の話など様々です。いつもどおりの会話をすればいいでしょう。しかし、会話相手が「キーマン」だった場合は勝手が違います。後に記載しますが、ここでは「キーマン」とはあなたを評価したり、チャンスを与えてくれる人物と定義します。「キーマン」との会話は第二の面接だと思いましょう。

 準備といっても、あなたが入社するまえにやっていた就職活動時の面接対策と同じで大丈夫です。相手が質問してくることを推測して、答えを準備しておくこと。とはいっても就職活動時の面接とは違い、質問の範囲が広いので全部網羅するのは不可能に近いと思います。そこで以下に絞ります。

  • 「キーマン」の立ち位置が経営者から遠い場合は、現場よりの技術的な話に関して答えられる準備をしておく。(最低概要レベルでも)
  • 「キーマン」の立ち位置が経営者に近い場合は、会社の利益を考慮した返答ができるように準備をしておく。

 就職活動の面接でも、対策をしている人としていない人では結果は違ってくることは、就職活動を通じて身にしみたと思います。。相手が望んでいる答えが出せた場合、チャンスが多くなることは書くほどでもないでしょう。残酷な事に、世の中チャンスは平等ではありません。チャンスを得る確率を増やすことを考えましょう。



 アウトプット!アウトプット!
 考えるだけではなくアウトプットする癖をつけましょう。過程は一切評価の対象になりません。

 とはいっても、ただアウトプットするだけではあまり効果がありません。大事なのは「目的」と「価値」です。どういう目的で成果物を出すのか、どういう価値があるのか。一貫性が必要です。一貫性を持った成果物は、知的・物的財産として個人や他人に蓄積され、他人へ興味を生み出します。

 他人から興味を持ってもらうのは得です。しかし残酷な事に、人はあまり他人に興味がありません。そのため、自分に興味を向ける工夫が必要になります。「目は口ほどに物を言う」といいますが、興味を向けさせるためには、アウトプットが非常に有効になります。こう記載してしまうと、興味を向けさせるためが目的のように聞こえてしまうかもしれませんが、違うのでご了承ください。興味を向かせることは、相乗効果です。
 ここで記載している本来のアウトプットの目的は、「価値」や「目的」の整合性を保ち、知識・物的財産として個人や他人に蓄積していくためです。アウトプットしていく過程で、一貫性がとれていなかった、観点が足りなかった、など考慮が足りなかった問題が顕在化されていきます。その上他人の興味を向けさせることが出来るなんて一石二丁ですよね?

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない


 情報収集の効率化
 どの商売でも大きく儲けるためには、情報力で他を出し抜くことなのは言うまででもありません。現在の社会では有象無象の情報が洪水のように溢れ出ています。情報収集にスピードをあげていかないと、いずれ情報弱者になってしまいます。そこで一つあたりの情報を効率的に得る手段を考えなければなりません。

 少し話がそれますが、MMORPGのようなオンラインゲームをやったことはありますか?あれはまさに情報収集力が要になるゲームです。今は課金力かもしれませんが・・それでも情報収集力が要なのは変わりません。情報弱者が搾取され、情報強者が勝つ縮図がとてもリアルに見えるでしょう。依存性があるのでやることはお勧めしませんが、情報収集の効果をリアルに仮想空間で体験することができます。

 話は戻しまして、情報収集手段は何でもよいと思いますが、なるべく効率の良いようにしましょう。TVなどは一つの情報を得る時間効率が悪いです。私はRSSリーダをお勧めします。一つの情報を得る時間効率が高いです。ただし、紙媒体やTVを完全否定しているわけではなく、そこでしか得られない情報もあると思うので、うまく調整するといいと思います。情報収集の効率化には、下記ブログに記載されています。

 情報を得ると「得」という旨の記載をしましたが、情報を得ることは自分への防御にもなります。ここでは「情報武装」と呼びます。そして「情報武装」をしないと確実に損をします。今の時代、情報弱者が騙され、搾取されるケースが多いです。「情報武装」し被害を受けないようにしましょう。

 ちなみに私は以下を使用してます。RSSリーダが情報収集のメインになっています。

 思慮が浅いと思われるのは損する
 会社内で思慮が浅いと思われるのは損です。熟慮していても、相手に伝わらないと意味がありません。確実にチャンスが減ります。一度思慮が浅いと思われると、再評価してもらうには根気が必要になります。入社一年目の最初が肝心です。「思慮が浅いと思われるのは損だ」という意識だけしているだけでも違います。対策方法は以下を参照ください。

 好奇心!好奇心!
 入社一年目で自分の業界に好奇心がなかったら長く続かないと思います。転職したほうがいいです。「好奇心は猫をも殺す」と言いますが、それくらいの勢いが理想です。

 「好奇心」をもって行動すると「ドーパミン」という神経伝達物質が作用するそうです。何らかの行動によって脳が「喜び」を感じたときにドーパミンは分泌され、人間に「快感・快楽」をもたらします。脳はその快感をもたらした行動をよく覚えていて、また同じようにその快感を再現しようとする。このとき脳の中では何が起こっているかというと、より効率的にドーパミンを分泌させようと、脳内にあるニューロン神経細胞)がつなぎ変わり、新たなシナプス(神経回路網)ができます。つまり脳が変化している、ということ。そしてその快感をもたらした行動を繰り返すうちに、上達していく。これが「学習」のメカニズムです。特に、試行錯誤を経ることでそのシナプスはより強化され、その行動に熟練していく。

 つまり「好奇心」が湧かないような仕事に就いた場合、脳があまり成長しないということになってしまいます。一日の大半が仕事ですから。これは自分にも他人にもなんのためにもなりません。何事にも好奇心持ちましょう。私の周りで成功している人や、尊敬してる人はみんな好奇心が高いですね。



 キーマンを探せ
 「キーマン」とはあなたを評価したり、チャンスを与えてくれる人物です。そして何かしらのきっかけを与えてくれる人も私は「キーマン」と呼んでいます。「キーマン」はタスク単位に探しましょう。会社全体の「キーマン」、取引先の「キーマン」、プロジェクトの「キーマン」・・などタスク単位に考えましょう。

 「キーマン」を決めたら、社内業務の成果物は当然のことながら、社外活動などでも手を抜かずに成果物をだしましょう。この時に大事なのは、「2.アウトプット!アウトプット!」で記載したことと、「期限」です。入社一年目の人物に求められる成果物などは期限内にだせるレベルのものなっているはずです。期限を守れないとチャンスが減ります。必ず守りましょう。また、メールの返答速度にも注意です。24時間以内がいいでしょう。



 120%の仕事を得る
 いままで記載したことがいくつかできてくると、自分の能力の120%くらいの仕事が回ってくることがあります。個人の勉強よりもOJTのほうが遥かに経験値が高いです。また、自分の能力よりも高い仕事をすることで効率よくスキルアップできます。

 ドラクエなどのRPGも、町の周りよりもダンジョンの敵のほうが経験値が高いですよね。私がRPGゲームをするときは、町の周りでレベルあげなんてほとんどしません。ダンジョンに即効いきます。1戦闘に対する経験値取得効率が高く、必要な武器はダンジョンの宝箱にあったりしますから。町の周りでレベルあげてお金貯めて「はがねのよろい」を買い、いざダンジョンに挑んだら、「はがねのよろい」が宝箱から出てきたときの絶望感は異常です。ちょっと極端に、個人勉強を「町の周りのレベルあげ」、OJTを「ダンジョン」にたとえましたが、OJTには予測しない経験(宝箱)を得ることがあります。

下記画像はドラクエ5のレヌール城のお化け退治ですが、ここで「ブーメラン」と「いばらのムチ」を買わないとレヌール城に行けない人は一歩遅れちゃうタイプですね。


話がそれましたが・・・120%ほどの仕事を得る工夫をしましょう。逆に120%以上の仕事が回ってくると、結果がでなくなるので注意が必要です。


 まとめ
 ざっくりまとめると、チャンスをもらえる確率をあげるように考えて動き、120%の仕事を得てOJTしよう。ということです。

 このブログは私の事を知っている人も見ているので念のため記載しますが、私がこれを全て実施したわけではなくて、一年目にこうやってよかった。こうやっておけばよかったなー。と反省も含めて書いているのでご了承ください。